太陽光発電市場において、以前までは太陽光発電施設の新設事業が盛んに行われてきましたが、近年は稼働済みの太陽光発電所などの売買を行うセカンダリ市場が伸びてきています。
国内におけるセカンダリ市場の今後の成長については、調査会社の矢野経済研究所によると、市場規模は2020年には2018年度比の1.7倍である800MW規模に拡大する見込みだそうです。
これは2016年度の市場規模が200MWほどであったことを考えると、かなりの成長率だと考えることができます。
このようにセカンダリ市場が拡大してきている要因として、新電力事業や投資家などが稼働済みの太陽光発電所を購入するケースが増加するに伴って、太陽光発電所の所有者や事業者が需要を見込んで売却に乗り出していることが大きいようです。
セカンダリ市場には発電事業者や投資家のほかに、金融機関やインフラファンドなど様々なプレイヤーが参入しており、その中でもインフラファンドが大きな影響を与える可能性があると考えられます。
インフラファンドとは太陽光発電所などのインフラ施設や設備などを保有して、そこから得た収益を投資家に分配するというものです。
2018年4月時点で東証に上場した企業は4銘柄ですが、それらすべてが太陽光発電施設を保有するインフラファンドであったことからも、勢いの強さが伺えると思います。
太陽光発電所を新設する動きが鈍くなってきている一方で、インフラファンドのような比較的新しい形態の事業が稼働済み太陽光発電に投資するケースが増えてきていることから、今後も様々な事業がセカンダリ市場に新規参入する動きが続き、競争が激化していく可能性があります。
従って、太陽光発電所を売買することを考えている場合は、市場の競争が激化することによって買取価格が安くなってしまったり、いい物件が早々に売れてしまって希望の物件が見つからないなどの状態になる前に、早いうちに取引をした方がお得である可能性があります。
最近では稼働済み太陽光発電所の取引を仲介するサービスがいくつか設立されているので、太陽光発電所の売却などを考えている方は仲介サービスを利用した方が個人で取引するよりも確実で安全だといえます。
ただし、仲介サービスの中には市場の拡大に乗じて参入したばかりで実績が少ないサービスもあるので注意が必要です。
比較的安心であるサービスはどのようなものかというと、例えばとくとくファームは太陽光発電関連において20年以上の実績があるため、対応も柔軟ではやく、高い価格で買い取ってもらえる特徴があります。
このように実直に積み上げてきた実績のあるサービスを選ぶ方が、安心して納得のいく売買取引をすることができると思います。
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